当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧

米・EveryLibrary Institute、米国における2020年以降の禁書の傾向を分析した報告書を刊行
2025年6月16日、図書館や学術機関等の発展と支援に従事する米国の非営利組織EveryLibrary Instituteが、米国における2020年以降の禁書の傾向を分析した報告書“The Censorship Acceleration: An Analysis of Book Ban Trends After 2020”を刊行したと発表しました。発表によると、同報告書では、米国の学校や図書館における近年の禁書の規模や、禁書の背景にある政治的動機などが検証されているとあります...

国際図書館連盟(IFLA)、北米の図書館におけるデジタルインクルージョンに関する取組事例を紹介する動画を公開
2025年6月16日、国際図書館連盟(IFLA)の北米地域部会(North American Regional Division Committee)が、北米の図書館におけるデジタルインクルージョンに関する取組事例を紹介する動画をYouTubeで公開したと発表しました。ワシントン州立図書館を始めとする7館の取組が紹介されています。Digital Inclusion Projects from Libraries Across North America: YouTube Vi...

英・出版社協会、2024年の出版統計の概要を発表
2025年6月18日、英国の出版社協会(Publishers Association)が2024年の出版統計の概要を発表しました。同国の出版業界全体の売上高は約72億ポンド(前年比1%増)であったこと、特にオーディオブックとフィクションが好調で、オーディオブックは約2億6,800万ポンド(同31%増)で過去最高、フィクションも初めて10億ポンド(同18%増)を超えたこと等が示されています。Audiobooks and fiction drove growth in 2024(...

GLAM-E Lab、AI学習のためのボットがGLAM機関のオンラインコレクションに及ぼす影響をまとめたレポートを公開
2025年6月付けで、英・エクセター大学のCentre for Science, Culture and the Lawと米・ニューヨーク大学ロースクールのEngelberg Center on Innovation Law & Policyによる共同プロジェクト“GLAM-E Lab”が、AI学習のためのボットがGLAM機関(美術館・図書館・文書館・博物館)のオンラインコレクションに及ぼす影響をまとめたレポートを公開しました。AI学習に用いるデータセット構築を目的としたボッ...

フランス・図書館における視聴覚資料及びマルチメディア資料の状況(文献紹介)
2025年6月12日、フランス・国立高等情報科学図書館学校(enssib)が刊行する“Bulletin des Bibliothèques de France”(BBF)誌のウェブサイトで、図書館における視聴覚資料及びマルチメディア資料に関する刊行物“Audiovisuel et multimédia en bibliothèque”が公表されました。2025年にフランスでは、1975年にビデオ資料及びマルチメディア資料の法定納本を定める法令(デクレ)が制定されてから50年の...

米・ミシガン州立大学出版局、学術単行書のOA出版のためのOpening the Futureプログラムを開始
2025年6月16日、米・ミシガン州立大学出版局(MSU Press)が、学術単行書のオープンアクセス(OA)出版のためのOpening the Futureプログラムを開始すると発表しました。Opening the Futureは、単行書のOA出版の発展を目指すプロジェクトであるCopimが考案した資金調達モデルで、会員(図書館)は少額の年会費を支払うことで、出版者の非公開既刊書リストの一部を利用することができ、出版者はその会員収入を用いて新たなOA書籍を制作する仕組みです...

東京工科大学、八王子キャンパス新図書館の紹介映像をメディア学部生が制作
2025年6月18日、東京工科大学が、八王子キャンパス新図書館の紹介映像を同大学メディア学部生が制作したと発表しました。2025年4月にリニューアルされた新図書館の紹介映像を、メディア学部の「テレビ・ディレクター入門」を受講している学生が、授業での学びをいかして制作したとあります。制作者からのコメントでは、学生それぞれのアイデアにより計10本の映像を制作し、図書館のスタイリッシュな姿をメインにしたり、使い方を案内したり、バラエティ風に楽しく紹介したり、と様々な面から新しい図書...

Public Libraries 2030、2023年における欧州各国の公共図書館及びデジタルスキルに関する主要統計の概要を公開
2025年6月、ブリュッセル(ベルギー)を拠点として、欧州の公共図書館の役割強化に向けたアドボカシー活動等に取り組む非営利団体Public Libraries 2030(PL2030)が、2023年における欧州各国の公共図書館及びデジタルスキルに関する主要統計の概要をまとめた“Public Libraries & Skills: 2023 Factsheets”をウェブサイト上で公開しました。欧州連合(EU)加盟国中の16か国について、公共図書館数、利用者数、貸出し冊数等に加...

ゼンリンミュージアム、開館5周年に当たりリニューアルオープン:常設展を拡張・刷新
2025年6月6日、ゼンリンミュージアム(福岡県北九州市)が、開館5周年に当たりリニューアルオープンしました。ゼンリンミュージアムは、北九州市に本社を置く地図会社のゼンリンが手がける展示施設で、「地図文化の継承と振興」を目的に2020年6月に開館しました。リニューアルに当たり、常設展が拡張・刷新され、3月に重要文化財に指定された、同館所蔵の「伊能忠敬測量図(実測輿地図)」を閲覧できるタブレット端末が新たに設置されました。タブレット端末では地図をシームレスに拡大できるとあります...

米国図書館協会(ALA)、移民や難民へのサービス提供に向けた図書館機能強化のため16の公共図書館にそれぞれ1万ドルを助成
2025年6月3日、米国図書館協会(ALA)が、移民や難民へのサービス提供に向けた図書館機能強化のため、米国内の16の公共図書館にそれぞれ1万ドルを助成すると発表しました。アンドリュー W. メロン財団からの助成プログラムにより実施されるもので、識字率向上やその他の能力開発、蔵書構築、アウトリーチの拡大等、図書館の運営やサービスを強化することを目的としているとあります。ALA awards $10,000 grants to 16 libraries to build cap...